新宿オーピー廣瀬クリニックの精神科医・心療内科医の廣瀬久益先生の講話の動画となります。
動画のタイトルはちょっと軽い感じですが、今回も深い!!15分ちょっとの動画ですが色々と考えながら見させて頂きました!
おバカって理由は、脳は一つのことしかできないということ。
例)不安や怒り。頭の中が心配症で不安のスイッチがはいって不安でいっぱいになると、説明を求められてもそれすら頭の中に入ってこないと。
頭の中、真っ白状態。仕事のことで説明を求められても会話する余裕も無くなり、「はい」「はい」しか返答できなくなってしまって、余計相手を怒らせたり。これはある意味、脳の持ってる特性。
脳は一つの仕事しかできないから、頭の中の不安を追い出すしかない。
怒りの場合も同じ。直前まで親子ケンカや夫婦ケンカをして、頭の中が怒りでいっぱい。これも頭の中から怒りを追い出さないと次が入らない。
追い出す方法とは「別の行動・別の考え」をすること。
例えばケンカの最中に、お客さんが訪問してきた。その瞬間、さっきまでの鬼の形相から普通に戻って、普通に対応する。そうすると、別の行動をしたことによって、さっきまでの頭の中の怒りがどこかへ出ていったり、もしくはさっきよりか怒りが収まってきたりする。
または陸上の大会でスタート直前、うまく走れるか不安で仕方なかったとしても、スタートと同時にそれまでの不安を忘れてがむしゃらに走る。(走ってる最中に不安なことを思わない。)
私は「なるほど!確かにそうだ!」って思えるのですが、当然ですがその逆の人もいるわけです。
不安や怒りを持ち続けないタイプの人がいるように、逆に「不安を持ち続けてた人」「怒りを持ち続けてた人」がいる。
後者のタイプの人はこのような話しを聞いてもなかなか解決できない。
「不安」や「怒り」の感情は自分の中から出てくるもの。それって言わば自然な感情で自分そのもの。
そのようなタイプの人は、上のような「お客がきたから怒りが収まる」なんてことは良いとは思えない。
理由は自分の本来の気持ちを誤魔化していると。
「不安し続けている」「怒り続けている」ってほうが自分らしいって言う気になっちゃう。
今までの自分がやってきた方法、それがネガティブだったり怒りだったりしても、長い時間自分がやってきたから手放せない。
その部分に一つの価値観を持ってる。
それらの問題は幼少期体験だと。
幼少期に不安とか辛いとか思ってた時に、「いつまでもそんなことを思っても仕方ないよ」とか言われて処理してきた子供。
辛いことがあっても相談できない。話すと親に迷惑がかかるとか思っちゃう子は我慢しちゃう。(あくまでも相談できない環境の場合)
我慢をすることは意味があることと思っちゃう。そう、凄い頑張ってる自分になる。
でもその裏側には、苦しんでる自分(不安がったり、怒ってたり)がいる。
でも、そう思うことが自分にとっては意味があるという。それらは一体。
で、大人になってもそれが続き、辛い思いが続いても、じっと我慢することが意味のあることなんだと。(価値観)
今まで通り我慢しなくちゃいけない。だから、「別の行動」の説明を受けても、その通りに行動するとなると不埒(ふらち。道理にはずれ不届きなこと)と思って変えられない。
じゃ、それが良いことなのかというとそうでもなく、そうじゃないということは分かってるが、答えがでないことに延々とエネルギーを使ってしまう。
それって幼少期に決めた考えであって、それは自分を幸せにする考えじゃないと。
そのあたりを自己分析をしながら変えようと。
あとは練習。変わりたいなら練習が必要。不安だったら別の事を考えてみたり、行動して見たり。その都度、「これって自分を誤魔化してるんじゃないか」って思いも沸いてくるかもしれないが、「これは練習だ!」と考えましょうと。考えを改めるって思いながら練習を積み重ねていけば、3年も経つと新たな考えが身につくでしょうと。(でも3年ってかなりのもんですよね。相当な覚悟がないと続けられないかなとも思いましたが。(^^;)
一つの仕事しかしない脳ということでおバカと書いたが、その脳をうまく使うのは自分たちだと。その脳の持つ特徴を上手く使って賢く生きましょうと講話は終わりました。
ちょっと障害というジャンルとは違うかもしれませんが、「生き辛さ」ということから紹介させて頂きました。
個人的に今回の動画は非常に考えさせられ、重く受け止めた動画です。
きょうだい児って言葉を聞いたこともあるかもしれません。(当事者関係者以外でも)
簡単に書きますと、障害のある兄弟がいる健常の子たち。(例えば自分は健常だが、弟に障害があるとか)
このような子たちは親が考えてる以上に「我慢する機会」が多いと思うんです。(うちの場合で考えても)
自分が言うとわがままになっちゃう。親に迷惑をかけちゃう。だから「ぼくは我慢しなくちゃいけない」と。
そんな風に考えてる子供たちは、今回の講話の話題に出た人のような辛い生き方をしてしまう可能性があります。
やはり幼少期体験ってその後の人生にかなりの影響を与えると思います。
是非とも、お父さんやお母さんたちにも見てもらいたい動画です。
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